元グループホーム勤務者が語る現場の話

グループホームは、数人の認知症高齢者が介護を受けながら共同生活を送る施設です。
介護職員は入居者に対し、食事や排泄、入浴などをサポートしています。グループホームで主に働いているのは、ケアマネージャー、看護師、介護士といった人たちです。

グループホームのスタッフの主な役割は、入居者の生活面のサポートですが、生活の中で危険がないかどうか見守ることも重要な仕事です。

時には、地域や公共的な場で入居者の居場所を作る目的で、施設外とつながりを持つこともあります。
その場合は、入居者と共にお花見にでかけたり、小学校を訪問して子どもたちと触れ合ったり、認知症カフェに連れ出すといったことも仕事になってきます。そんな中、認知症の方が見知らぬ土地にいくと迷子になってしまうケースもあるため、より慎重に見守る必要が出てくるでしょう。

そんなグループホームは、少人数の入居者の共同生活の場であるというのが大きな特徴です。
入居者一人一人と密に向き合える分、笑顔に癒やされたり、気持ちの面でやりがいを感じたりする場面は多いでしょう。また、入居者が安心して暮らせる場所を提供できるという誇りも、仕事に対するやりがいにつながります。

認知症の方に、常に頼られることはもちろん、入居者をサポートしたことによる成長を目の当たりにすることもあります。そうした場面に遭遇すれば、自分が誰かの役に立っているという満足感をしっかり実感できるでしょう。
人とのつながりを大事にしたい方にとって、グループホームは非常にやりがいのある仕事だといえます。人と深く関わり合える施設で働きたいのならば、ぜひグループホームの現場事情を調べてみるといいでしょう。