元グループホーム勤務者が語る現場の話

グループホームで働く介護士の適性とは?

要支援2以上の認知症と診断された人が入居できるグループホームにも、介護士のニーズはあります。
他の介護施設と比較すると施設の規模が小さなグループホームですが、介護士に与えられた基本的な職務は、大きな介護施設で働く場合とそれほど変わりません。
しかし、施設の規模が小さいために一人一人の介護士にのしかかる責務や負担は大きくなる傾向があります。
この点は、介護士一人ひとりの適性によって受ける影響や精神的な負担は異なるでしょう。

グループホームという職場で働くことが向いている介護士の適性には、どんなものがあるのでしょうか?

1つ目は、入居者と人間観関係を築くことで大きな充実感や達成感を得られるかどうかという点が挙げられます。
規模が小さなグループホームですが、入退去が頻繁に行われることは少なく、少人数での日常生活を送ります。
その中では介護士と入居者という関係だけでなく、より深いかかわりを持つことによって人間関係を築くことも十分に可能です。
そうしたことに喜びを感じられる人なら、グループホームという職場が向いていると言えます。

2つ目は、介護士に与えられる職務を越えて他人のお世話をすることが好きかどうかという点が挙げられます。
規模が小さなグループホームでは、基本的に調理師がいません。
介護士が入居者のための買い出しに行き、キッチンを使って調理することになります。
そうした職務が楽しいと感じる人なら、グループホームという職場が向いているでしょう。